金の基板、銀の基板

　結局のところパチスロはギャンブルである。確かにゲーム性云々があり、娯楽の殿堂と呼ばれ、そのレジャー性は社会に認知されているものである。しかしながら小額でも金銭の授与がある以上、パチスロはやはりギャンブルなのである。

　では何故、原則的にギャンブルが認められていないこの国で、民間の運営するパチスロが法的に曖昧なところが有るとは言え認められているのか？。よっちーは、その理由の一つがパチスロ（パチンコ）にて得る金額、失う金額の上下限に有ると思っている。コイン単価は一律であり、単位時間に消化できるゲーム数も限られている。よって必然的に単位時間の最大損数は、ある下限を持ってしまうのである。勝つ場合も同様に、特賞による出玉に上限が有る以上、これまた単位時間に得られる勝ち数は、ある程度の上限を持ってしまうのである。この特性はパチスロ特有のものであり他のギャンブルには無い。

　その上限の限界に挑戦した台が在る。いや、在ったと過去形にするのが正解。極限のボーナスの連続性で究極の出玉上昇カーブを描くその名も「フェニックス」と「アペックス７０１Ｚ」。吸い込み方式であるフェニックスの波が荒いのは理解できるが、完全確立方式（と思われる）アペックスで何故そんな事が？。その秘密が裏基板、いわゆる金の基板、銀の基板。　２日目の朝、名旧会ツアーに似合わない全室オーシャンヴューの素敵なホテルは良いとして、前日のサイコロ勝負に負けてエキストラベッドに寝たので体が痛い。それでもスロとなると元気ハツラツ（笑）。元気よく車を走らせて向かうはコザ十字路。朝からハイテンションだったのは言うまでも無い（ぉ笑）。

　目的のパチ屋に付いたのは昼時。朝食抜きだったので、まづは腹ごしらえ・・・って食事できるところが何も無いんですけど（苦笑）。まあ、打ち始めれば空腹など忘れるか？ってことで勝負勝負♪。台は先述の「アペックス７０１Ｚ」。けど中身はドノーマルです。この店もコイン貸し機が無いのでカウンターで５本買い。

　さて、台に一礼し、しげしげと台を眺めると貼ってありました♪。ベルが５ラインに揃っている絵で、「ベルが揃うと満足度１２０％」って。満足度１２０％ってなんだ？パタ〜ンとは違うのか？。この謎を解かない限りは帰れない、まづはベルを揃えるのが当初の目標。

　サミーと言うことで単チェリーやスベリに注目して打ってみたが、これがスベリまくり。単チェは、まあ出にくいが、出たところでノーフラグ。やはり満足するにはベルを引かないといけないのか？。最初の５本が飲まれて追い５本、ようやくベルが揃ってた。これが満足するってことは、つまり単なるリーチ目では？。狙うと７は揃わないもののＢＡＲが揃ってＢａｂｙ。な〜んだ！やはり単なるリーチ目じゃん。

　ところが姉さん事件です。ゼロパン氏がベルを揃えるもののノーフラグ。その後、おやっさんもベルを揃えタバコをふかしてご満悦♪この時の顔ったらまさに至福のひと時。しかしその後、７もＢＡＲも揃わず。まさに満足だけで終わってしまった（苦笑）。ベルはあくまでも満足するだけの物、リーチ目じゃないよ！って事です。おそらく１/２００程度で「素ベル」の抽選をしているんでしょう（ププッ）。

　よっちーはその後ＢＩＧを引いてから呑まれる事無くポンポンと当たりだす。こと姐さんはフルーツ中にＢＩＧを引き当てて、さあ大変。別にそのまま揃えても良いのだが、ベルを引いて満足しない事には。ようやくフルーツを終了させベルを揃えて満足度１２０％。

　アペックスとの勝負も一息つき、となると後ろのシマにある「シティーボーイ３０」が打ちたい。シティーボーイと言えばシティーボーイ目とまで言われた難解リーチ目が特徴の台。それが３０になると光って何ぼ。まあ、良い。目的はこの台のスロ史上最高にショボイ、ファンファレーを聞く事。前回のツアーではスターウォーズ、草競馬と秀逸なファンファーレを聞いてきた我々。しかしそれに勝るとも劣らないシティーボーイのファンファーレ！！。それを聞くチャンスは意外に早く訪れた。こと姐さんにランプ点灯、ＢＲ判別はＢＩＧ！。他の台のボーナスを消化して音を消して、いよいよファンファーレが。

　「ぎゃはっはっ！！」。ＢＩＧスタートと同時に流れる激ショボなファンファーレに一同大爆笑。そしてＪＡＣＩＮ音楽に変わるとこれまた大爆笑。台のサウンド数有れど、ここまでショボイ音楽は無いね。

　秀逸な音楽を聴けたところで、この店での勝負は終了。結局この店のアペックスはノーマルであったが、沖縄スロは爆裂に連チャンするといったイメージを作り上げた台を打てて満足です。欲を言えば、当時の爆裂仕様の台を打ちたかったがツアーにおけるパチスロはあくまでも娯楽。負けて当然の世界のなので穏やかに遊べるスペックは好都合。金の基板も銀の基板もそこには無かったですが、満足度は１２０％です。ギャンブルとしてのパチスロ、それも原点である事には間違いない。

実践記録

序章へ　　　　　　　最終章へ