激痛
Ｇ「うげ〜〜〜ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
Ｇ・ダイバーさんの嗚咽で目が覚める。気分の良い目覚め方ではないが、それよりＧ・ダイバーさんだ。
Ｙ「どうしたん？」
Ｇ「腹が・・・腹が・・・」
Ｙ「空腹ですか？じゃあメシに行きますか。ピザなら奢りますよ」
Ｇ「痛てぇ〜〜〜〜よぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
始めは、もんどりうつ姿をケラケラ笑っていたのだが、どうやら本気でヤバイらしい。かといって正露丸や胃薬の類は所持していないので困ったもんだ。あまり痛がっているので９９１をコールしようとしたところＧ・ダイバーさん本人に、それは止めてくれと言われた。保険が利かないので費用が掛かる。そんな金があったら博打に廻すと言うのだ。確かにそれは正論だ。仕方が無いのでフロントにＴＥＬする。
「フロントです」
Ｙ「あ”っ、○○号室だが、連れが胃痛を起こしてしまって。でっ胃薬が欲しいのだが」
「担当部署に廻しますので少々お待ちを」
・・・
「ハロー」
Ｙ「あ〜〜胃薬が欲しいのだが」
「道路を渡った先に薬局があるから、勝手に買ってくれ」（ガチャッ、ツーツー）
Ｙ「随分サービスの良いホテルだ。しょうがない、おやっさん、買いに行きますか？」
Ｆ「胃痛でしょ？満腹になれば直るんじゃないの？ピザとか」
Ｙ「いや・・・（汗）」（Ｇ・ダイバーさんはチーズが駄目である）
言われた通りホテルを出て、道路を渡る。ＴＥＬの話では渡った所のすぐに薬局はあると言ったが、その通り。すぐ対面のスーパーの一角に薬局付きのドラッグコーナーがあった。薬局にいた白衣を着た黒人男性（薬剤師であろう）に胃薬の有りかと、どのような薬が良いか聞いた。クソでかいスーパーである。いちいち探していたら日が暮れてしまう。
Ｆ「薬剤師が言ってた薬ってこれじゃない？」
Ｙ「ん〜〜と、そのようですね。しかし・・・なんじゃこの色は」
Ｆ「えげつないピンク色の液体だね。こりゃ〜〜効きそうだ」
Ｙ「遠慮の知らないアメリカ人の作った薬ですからね。ヤバイほど効きそうですね」
Ｆ「ん？こっちはどうだろう？」
Ｙ「おなじじゃ・・・ってstrong typeって書いてますね」
Ｆ「効きそうでしょ？」
と言う訳で、ヤバイほどピンク色が鮮やかな液体を持って部屋に戻る。その色を見たＧ・ダイバーさんも怪訝な顔をしていたが背に腹は変えられない。観念してその液体を飲み干して再びベッドの中へ。友達思いの残った二人は気を使わせると悪いと判断し、Ｇ・ダイバーさんを残してサッサとカジノへ。嗚呼、素敵な友情だ。
おやっさんとスロを廻してみる。ブンブンと廻してみる。気が遠くなるほど早いスピードで金が減った。そりゃそうだ、コイン投入口には＄５と書いてある。流石にこのままじゃ金が持たないので＄１スロに変更してみたが、当たらないのは一緒。
Ｆ「当たりませんな・・・」
Ｙ「イカサマですかね？」
Ｆ「つか、追剥ぎでしょ？こりゃ〜〜」
Ｙ「テーブル行きましょ。機械相手にムキになっても馬鹿らしい。Crapsなんかどうですか？」
Ｆ「いきますか！」
Crapsに移って３０分後・・・・・・
Ｙ＆Ｆ「ひえぇぇぇぇぇぇ」（撃沈）
何をやっても駄目なものは駄目。MIN＄２５のＢＪで奮闘するも、これまた物凄い勢いで金が減る。チクショウ！俺が何をしたってんだ。っとその時、Ｇ・ダイバーさんを発見。腹癒せにメシに付き合わせる。
Ｙ「でっ、腹の調子は如何ですか？あ”っ、俺、このナンチャラ麺ね♪」
Ｇ「いや〜〜おかげさまで何とか復活しました。あ”っ、私は、このナンチャラ焼きそばね♪」
Ｆ「腹痛なんて薬はいらないですよ。テーブルに座れば忘れちゃうでしょ？あ”っナンチャラ炒飯ね♪」
３人「ところで・・・奢りですよね？」
Monteのチャイニーズレストランの味はまあまあ。アメ食に美味しいものは無いので、このような中華は重宝する。ただ、盛り付けがアメリカンスタイルで量が多いのが難点かな。
腹が膨れたところで、向かったのがポーカールーム。正直、４−８のレートじゃ大して勝てません。つか、己の腕の未熟さを考えると負けてあたりまえ。なら最低のレートで打ちましょう。脳が痺れる「博打」は他の種目で。ここではマターリとゲームを楽しみましょう♪って寸法だ。
予定通り（？）、Buy-inの＄１００はすぐに溶けてRebuy。そこで現れたのが中華系（香港人？）の若いニーチャン。とにかくレイズ、レイズの絵に描いたようなレイザー。手が入ると勝ちはでかいのだが、当然負けが多い。正直、凄く美味しい状況。他のプレーヤーも何とかしてコイツのチップを奪ってやろうとするもんだから必然的にルーズなテーブルになりポットもでかくなる。嗚呼、しかし、そんなときに限って手が入らないのよ（涙）。結局このニーチャンがパンクする間、一度もショーダウンまでついていけなかった。ここでもツキの無さが・・・。
ポーカールームを後にし、カジノを徘徊しているとＧ・ダイバーさんと、ふぉうのおやっさんを発見。そしてリゾカジから参戦しているはたさんの姿も。とりあえず４人でCafeで夜食を食べ、その後ＢＪのテーブルへ。
最後のＢＪは比較的マシな展開。ジワジワとチップを増やしてきたのだが、ここにきて強烈な眠気が。時刻は４時過ぎ。うう、もう駄目だ。緊張の糸がプツリと切れ、フラフラになりながら部屋に戻り、布団に入ると同時に熟睡。明日は最終日。これまでに負った負債はデカイが・・・。
本日の負債総額 ー＄１．７５０
