配当と確率論

・配当

　何処に賭けたら何倍になって戻ってくるか？ルーレットは様々な賭け方が有り、その全ての配当を覚えるとなると大変である。しかしルーレットの配当は至極単純なものである。一言でいえば 「３６を的中数で割ったものが配当である。」 つまり２目賭けで的中した場合は３６／２で１６倍の配当である。

・確率論

　もしルーレットのＷｈｅｅｌが１～３６までだけの数字で形成されていれば、上の計算式でも分かる様に出目の出現率と配当が比例してしまいカジノ側の取り分「Ｈｏｕｓｅ Ｅｇｇｅ」はゼロ、すなわちカジノ側の儲けは全くない事となってしまう。しかしながらＷｈｅｅｌには「０」、「００」がある。つまりこの分がカジノ側の控除となっているのである。これを具体的に計算すると控除率は５．２６％となる（５目賭けは７．８９％）。

　クラップスは賭ける場所により控除率は大きく異なる。またブラックジャックはプレーヤーの技量によって控除率が変動する。しかしルーレットでは何処にどのように賭けてもその期待値は一緒なのである（５目賭けを除く）。

　ヨーロピアンスタイルのルーレットには「０」はあるが、「００」は存在しない。これはすなわちカジノ側の控除率が低い事を示している、つまり客側が勝ちやすいのである。その控除率は２．７％となる。ラスベガスでもモンテカルロホテルやストラトスフィアホテルではヨーロピアンスタイルのＷｈｅｅｌを使用しているようである。

　また、SurrenderやEn Prisonのルールを採用していれば控除率は更に低くなる。いずれかのルールを採用していればアメリカンスタイルで２．６３％、ヨーロピアンスタイルで１．３５％の控除率となる。ただしルールで定められている通り、これはＥＶＥＮ　ＢＥＴに賭けている時の控除率である。