確率論

＜出目の種類＞

　何度も延べているが、クラップスはカムアウトロールでは「７」を出すように、それ以外では「７」を出さないようにするゲームである。クラップスは２個のダイスを投げてその合計数を当てるゲームである。２つのダイスを投げた時１番期待値が大きいのは「７」である。以下に各出目の出現率を表にしてみた。

　これを見ると「７」がいかに出やすい目なのか分かるであろう。クラップスの基本がパスラインに賭ける事を考えると、とにかくカムアウトロールで決めてしまう事である。カムアウトロール以降はどうしたって負ける確率の方が高いのでオッズ賭けを上手く利用して少ないチャンスを物にするべきだ。

＜期待値＞

　クラップスは様々な賭け方があるが、その期待値は一様ではない。ブラックジャックなどは客の技量によって期待値は様々であるし、ルーレットなどは何処に賭けていようと期待値は一様である。以下に賭け方別の期待値（カジノ側の控除率）を表にする。

　これを見てもらえれば何処に賭けたら良いか一目瞭然である。そう、パスライン、カム、オッズ賭け、プレースベットの｢６｣、「８」以外は賭けるべきではない。これらは数あるカジノゲームの中でもクラップスがかなり期待値が高いゲームで有ることを物語っている。ルーレットなどはこの控除率は５．２６％である。オッズ賭けに関してはカジノ側のアドバンテージが０である（しかしオッズ賭けはパスラインやカムと組み合わせる必要はあるが）。

　さて、ここでドントパスとドントカムに注目していただきたい。その控除率を見るとパスラインやカムよりもわずかながであるが有利となっている。しかしながらその数は０．０１％でしかない。つまり＄１００賭けて１¢の差でしかない。この程度の勝ちにこだわって場をシラケさせるのは愚行である。客と一体となって盛り上がるクラップスの本質を忘れないで欲しい。

　ルーレットなどは控除率が一様であるし、ブラックジャックなどは客側に高度な戦術と読みが必要とされる。クラップスは基本的な賭け方さえ理解できれば最大の勝ちの期待が見えてくる。この本質を良く理解していただきゲームを楽しんでいただきたい。