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 スロットクラブとはそのカジノのスロットマシーン愛好家に対するメンバーズカードと思って頂いて結構であろう。ラスベガスの主要のホテルのカジノには大抵スロットクラブを持っており、固定客を掴もうと様々な特典を用意してある。入会金は無料でIDカード(パスポート)が有ればその場で発行してくれるので、是非とも利用したい。

 スロットクラブに入るにはカジノ内にあるカード発行カウンターに行かなければならない。スロットクラブは各カジノ固有の名称を持っており、例えばラクソーなら「Gold Chamber」、シーザスパレスなら「Emperors Club」と言う名称である。カード発行カウンターにて申しこみ用紙に住所(含む国籍)、氏名、TEL番号等、必要事項を記入しIDカードと共に提出すればその場で発行してくれる。昨今は記入欄にe-Mailアドレスを記入する欄もあり、カジノからお知らせなども届いたりする。なお、夫婦で申しこんだ場合、ポイントを共有する事が出来る。メンバーズカード

 スロットクラブの特典だが、先ずポイント(コンプの一種)がもらえる事。これは、プレーの際にマシンにカードを挿入しプレーすると、プレー毎にポイントが換算されるのである。このポイントは使用した金額に応じて適切に配当される。例えば1ポイント得るのに$1スロットなら10プレー($30)を必要とするならば、¢25スロットなら40プレー($30)を必要とする。ただし、カジノによっては¢5スロットの割が悪い場合もある。また、ビデオポーカーの場合この割合が悪いのが普通である。先の例でいうと$60分プレーして1ポイントといった感じで、その割合は5割程度である。これはビデオポーカーがスロットマシーンに比べて期待値が高い事から来ている。

 ポイントは純粋にプレーした金額だけで換算される。例えば$100分プレーしたとしよう。この時、一度も当たらず$100全部スッても、多少の当たりが来て最終的には$300勝っても、もらえるポイントは一緒である。

 自分がどの程度のポイントを持っているかはプレーするとすぐに分かる。プレー前にカードをマシンに差しこむと差込口のすぐ上に「Hello ○○! You have ☆☆Points. Good Luck!」と言ったメッセージが出るようになっている。(○○はあなたの名前、☆☆は現在保持しているポイント)

 獲得したポイントは様々なものと交換が出来る。まず代表的なのはキャッシュバック。獲得したポイントに応じて現金を払い戻してくれるのである。割合的には総プレー金額の0.5%程度。たかが0.5%と馬鹿にしてはイケナイ。例えば$100札を入れて、全部使い切るまでプレーしたとしよう。この時もらえるキャッシュバックは¢50?それは間違った計算である。実際には全部使いきる前に多少の当たりが出るであろう。それも使って最終的に$100負けたとしても、実際にプレーした金額はその2倍、3倍にもなるのである。そしてそれがそのままポイントとなるのである。ギャンブルにそれほど固執しない一般観光客でも一日に平均して$1000程度はプレーする統計が出ている。4日滞在すれば$4000にも達し、キャッシュバックは$20にもある。これだけ有れば免税店でチョットした買い物ができるであろう。カジノはたった0.5%だけキャッシュバックしているのではなく、0.5%もキャッシュバックしているのである。

 ポイントはキャッシュバック意外にもホテルのオリジナルグッズ(Tシャツ、マグカップ等)に変える事も出来る。これらは売店で売っていないものもあるのでお勧めであろう。また、その程度をもらうポイントなら、すぐに溜める事が出来る。

 スロットクラブのカードはマシーンゲームだけでなく、テーブルゲームでも利用できる所は有る。プレーする前にディーラーにカードを渡せばプレーに応じでポイントを与えてくれるのである(これをレーティングと呼ぶ)。ただし、マシーンゲームと違いポイントの換算は人間がやるので厳密にいくら分プレーしたから何ポイントと言った明確な線引きは無い。また、テーブルゲームでポイントをもらうには最低でも$25以上BETし、3〜4時間プレーを続けなければ査定対象とはならないのが普通である。これは一般的な観光客にはなかなか手が出ない金額なのでお勧めは出来ない。大人しくマシーンゲームのみで使用するのが良いであろう。

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